オープンソースのアプリ内ビディングが優れたソリューションである理由

MintegralのCEOであるErick Fangが、オープンソースのアプリ内ビディングが、ブランド、パブリッシャー、マーケターにとってどのようなチャンスをもたらすかを解説します。

, 2020-12-11

長年にわたり、インターネット広告業界には問題がありました。業界が透明性やアカウンタビリティーを欠き、広告インベントリーの価格設定と結果の測定に効果的な手段がなかったという問題です。ほとんど何も良い方向に動いていません。パブリッシャー、アプリ、ブランド、消費者、業界全体が透明性の向上をこぞって訴え始めている今、誰もが恩恵にあずかることができるオープンソースのアプリ内ビディングの構築に向けて、新たな気運が高まっています。

 

入札のオープンソース化がもたらすチャンスと課題

オープンソースのアプリ内ビディングは、広告在庫の仲介を行い、キャンペーンのパフォーマンスに関してさらなる透明性を確保します。

さらに、オープンソースのシステムであれば、どのデマンドソースも他より優先されることがなく、パブリッシャーはさらなる自律性を確保でき、ブランドはKPIをさらに可視化できます。

入札の方法と結果は全員が閲覧できるため、ブランドはインベントリーの実際の価値を把握できます。アプリ開発者は幅広い管理が可能となり、入札を受け付けるビダーを選択することもできます。これによって、ブランドイメージの統一が可能で、収益化のチャンスも大きくなります。

これほどメリットがあるにも関わらず、どうして皆がこぞってビディングをオープンソース化してはいないのでしょうか。実のところ、課題もあるのです。

まず、ビダーに参加を呼びかける必要があり、各プラットフォームはリソースを割かなければなりません。

また、オープンな環境で特に成功できるのは、強い広告需要のあるパブリッシャーです。

さらに、各プラットフォームにはそれぞれ特殊なアルゴリズムや手法があります。そのためソリューションプロバイダーが、考え方を変えてそれまで自社で専売としていたソリューションを競合相手に明け渡すのに躊躇することになります。

最後に、やり方を間違えると、こうしたソリューションはセキュリティーリスクとなり、時間、エネルギー、リソースの無駄に終わる可能性もあります。

 

それでもオープンソースは普及を続ける

しかし、適切に考え抜かれた戦略をもって上手くやることができれば、オープンソースのアプリ内ビディングは、パブリッシャーにとってパワフルな武器になり得ます。

さらに、オープンソースのSDKは開発者にとって使いやすいため、差別化を図ってイノベーションを促進できます。各パブリッシャー、アプリ、プラットフォームが、極めて差別化・パーソナライズされた顧客体験を提供できるようになるからです。

複数の広告ネットワークのSDKを統合する場合、それぞれのレイアウト、形式、システムが異なったり、また言うまでもなくそれぞれが頻繁に更新されることによって、複雑な作業が求められます。しかし、業界がオープンなシステムのもとに集結すると、こうした複雑な作業は減ります。

簡単に言うと、オープンソースが現実になれば、実際の作業担当者のワークフローをよりスムーズにできるということです。また、オープンソースを採用することで、コミュニティーが一致団結してクラッシュやその他の問題を素早く解決し、どの更新は必須でどの更新は任意であるかをより透明に示すことができるようになります。

オープンソースを利用することで、ライセンス料という障壁、そしてプラットフォーム特有の言語を学ばなければならないという敷居を取り除くことができます。そのため開発者は、ソリューションの開発とイノベーションに取り組めるようになるのです。

さらに、コラボレーションや相乗効果があれば、枝葉だけを変えるようなイノベーションではなく根幹を変えるようなイノベーションが可能になります。また、セキュリティーの懸念はこれまで常に存在してきましたし、業界では各所で悪名高き脆弱性が発見されて大きな代償を払ってきましたが、オープンソースのソリューションは長きにわたって閉じたシステムよりもセキュリティが強固であると考えられています。その理由の1つは、全てのコンポーネントの透明性が確保されているということです。

Black Duck SoftwareおよびNorth Bridgeが行った調査では、回答者の55%は、オープンソースの方がセキュリティが強固であると考えていることがわかりました。さらに今後2-3年で、オープンソースのセキュリティー上の優位性は61%に上昇するとみられています。

ありとあらゆる需要を統合できることから、全てのインプレッションに対する競争が平等となり、開発者は収益のチャンスを拡大でき、広告主は支出を透明かつ柔軟に管理できるようになります。そのため、パブリッシャーにとってはデイリーアクティブユーザーごとの平均収益(ARPDAU)の向上というメリットがあります。

今後を考えると、AIや機械学習のような、既存の枠組みを打ち壊すような新技術が、「あるといいね」というようなものからデジタルトランスフォーメーションに根幹的に必要とされるものに変貌していきます。その中で、広告分野、マーケティング分野の各企業は、こうした新技術を事業プロセスの隅々にまで統合する必要に迫られます。

競争力を落とさずにイノベーションの最先端を走り続けるためには、業界各所の企業はこうした分野のオープンソースのプロジェクトにさらなる資金とリソースを投入する必要が生じます。

アプリ内ビディングを用いることが、競争力やブランドイメージの統一を促進するオープンソースのシステムを実現するための一歩となり、成長を実現することができるようになります。

リンク:https://www.clickz.com/why-open-source-in-app-bidding-solutions-are-the-future-of-ad-buying/264328/

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